ディーピットへ凸☆入

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 それから、『大体ご主人はですねぇ』と、ねちねち虐められた霞は『なんでこんな言われなきゃいけないの? 馬鹿なの? 死ぬの?』、そう思いはしたが言うのも憚られるので、心の引き出し(下から二段目)に仕舞い込みつつ、ナンカムズムズスル国へと歩み始めた。  軽く吹き出した霞の話は割愛する。  歩み始めたと言ったが、鉄の乙女がミサイルの如く飛んでいる上に、霞が絵に跨がる状態で先に進んでいく最中である。 「えーと、オトメって言ったっけ? なんてトチオトメ・クロガネオトメ・オカメ、なんて呼べば良い?」 [呼ぶ気あります?] 「曖昧三センチ程wwwwwww」  オトメってきたらクロガネしかないよね?ないよね?  なくなくなーい?  なくなくなくなーい? [ご主人で無かったら、もう食べてるレベルですよ] 「オトメって呼ぶねwwwwwwwwお口ミッフィーにしときますwwwwwwww」  鉄の乙女のブラックジョークにより、霞はひよった。  先程、パクリンチョされた兵士を見ているからだろう。 [ナンガムズムズスル国に着くまで時間が掛かりますから、ある程度の説明をしましょうか] 「一番良い説明で頼む」  跨がる霞が腕を組むと、鉄の乙女は口を語り始めた。 [この世界は、広大な大地と自然が溢れた世界、しかしながら時は戦乱が巻き起こる世の中であり、世紀末にも近いです。  血が舞い、命が無惨にも散っていく。  大国名を挙げるとすると、 【水のスライス王国】や【土のトロイア王国】に、今から向かう先にある【火のメロンディア王国】  他に【風のフィードウェア王国】と【光のレンダー王国】、最後に【闇のベベル王国】があります。  そして、最後に今向かっている【火のメロンディア王国】の入り口でもある【ナンカムズムズスル村】で、これで国は全部ですね] 「取り敢えず、最後の村で草」  鉄の乙女による大陸に点在する国の説明は、霞の吹き出し笑いで幕を閉じた。 [笑うのは勝手ですが、今からそこに攻め込むのですよ?] 「待って、お願いだから待って」 [やです]  こいつ言う事を聞かない、バッジが足りないのおぉぉぉぉ!?っと言う雄叫びが、その場に木霊して取り残されていく。
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