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「その『人生計画書類』、勿論、君のなんだけどさ。破っちゃったんだ、ごめりんこへぶっ!?」
「あ、すいません。つい」
この人が私の人生計画書類? だか、その魂そのものの書類破っちゃった、とかものくそ軽く言ってるから、つい鳩尾に一発いれてしまったの。
だって考えてもみてよ、私が楽しみにしてた幼女の探偵アニメも見れなければ、恋する乙女○守護の楯もプレイ出来ないんだよ?
ファミレスのちっちゃいあの人にだって、まだ思いを伝えていないと言うのに……。
「ちっちゃくないyおぶっ!!」
「止めて下さい、私の幻想を汚さないで」
「ポンポン殴るなよぉ!! その幻想をぶちkえぶるっ!?」
こいつ謝罪する気あんのか、そう問いたくなるくらいに、私の心に土足で踏み込んでくるので、種○さんの物真似した辺りでもう一発入れといた。
その後は、サイドポニーの綺麗なお姉さんが、背後から鳳凰天翔剣ばりに飛翔してくると、男の後頭部に膝を当てつつ、地面にめり込ませる。
そんな荒業で、場は静寂に包まれた中、ふぅ……っと一仕事しましたとでも言う様にお姉さんが立ち上がって、髪を掻き上げた。
「……ふ、ふつくしい……」
私の口から意図とせず紡がれた言葉に、有難うと優雅に一礼する気品溢れる姿、見る者全てが目を奪われてもおかしくない。
一言だけだが、畏れ多くも返してくれたのに、妙に気恥ずかしく私は目を泳がせる。
男は未だに地面にめり込んでいるけど、死んだのかな? かな?
「あ、あのね……一応、僕って世界のトップ的な存在なんですよ……?」
めり込んだまま、そう話す自称神様。
ちょっとシュール。
「そうですね。仕事が出来るトップであれば、敬いますよ勿論。主は仕事出来てますか? いや、もう何もしてなかったんじゃないですか?? ニート以下の主を敬う気を私は持ち合わせていません」
「うぐぐ……」
鋭い視線をめり込む男に向けながら、羨ましい罵詈雑言を放つ美しい女性に、私はなんとも言えない感情を抱いた。
……私、この人になら罵られても良い。
「ごめんなさい、内の屑のせいで貴女の人生を狂わせてしまって、聞きたい事とか色々あるでしょう?」
「へ……? いえいえ! そんなとんでもないっ! 色々な事を知りたいですwwww主にいやらしい意味でwwwwww」
突 如 と し て
私 の 本 領 発 揮
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