第3章 女教師と生徒

4/12
前へ
/39ページ
次へ
 ブラウスの小さなボタンを丁寧に外していく蓮の手は、男性にしてはあまりに綺麗で、翠はしばし目が離せずにいた。  やがて自由になった薄布の隙間から役目を忘れた桃色の下着がちらりと覗くと、翠は忘れかけていた羞恥心を思い出し、胸元を隠そうとしたのだが。  「っ、ぁっ!」   背後から伸びた白く骨張った長い指が豊満なバストを押し上げるように揉みしだいた。  感じたこともないような未知の感覚がゾクゾクと背筋を渡っていき、翠は大きく身体をびくんとのけ反らせる。  「センセー……あぁ、センセー…」  図らずしも上げた翠の嬌声は若い好奇心に溢れる蓮の情熱に易々と火を付けた。  大きな手に包まれる双丘の先端に指がつうっと這うと、翠は電気信号のような甘い痺れに息を振り乱して喘いだ。  「んぁあっ、だめっ、だめ……れ、蓮……触っちゃだめ……っ」  恥ずかしさに潤ませる瞳を瞑り、感じたこともないような未知の感覚に身をよじった翠はせめてと下唇を噛んで漏れそうになる声を封じようと試みたものの、じわりじわりと身体の奥を焦がすような感覚は尚も翠を責め立てていく。  「どうして?  触っていいって言ったのに」  「だって……知らなかった…の。  こんなに、こんなに……っ!」  羞恥でそれ以上の言葉を口に出すことが憚られた。  「こんなに……キモチイイんだ、って?」  さも楽しそうに笑い声を上げる蓮の言葉に、翠は顔を熱くさせて黙ることしかできなかった。  それを肯定と捉え、蓮の手付きは更に大胆に蠢き、弱い部分を執拗に爪弾き、翠の理性を丸裸にしていく。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加