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「そんな荒木先生に質問が。」
「ん? どうしたんスか、プロデューサー?」
いつの間にか事務所の机に原稿を並べ、マンガを描き始めた比奈。
「今日は、午後から仕事のはずなのに何故に此処へ?」
「あー、それはでスね…」
手を止め、目を游(およ)がせ何か言いにくそうな顔をしている。
(これは…まさか。)
俺は知っている。
比奈が隠し事をする時は、必ずこういう態度をとる。
「…比奈、まさかとは思うけどまた散財したのか?」
「……面目無いっス。」
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