1人が本棚に入れています
本棚に追加
「今でも小さなライブとかでも緊張はしますけど、楽しいですよ。辞めたいとか思った事無いっス。」
「比奈、流石だな。一番古株なだけはある。」
「そうっスよ。 伊達にプロデューサーと長いこといないっスよ。」
そう言うと、比奈は食べ終わったみたいで、手早く食器を片付けて元居た所に座る。
「ご馳走さまでした、プロデューサー。」
「お粗末様でした。 これからは気をつけるんだぞ。」
「はいっス。」
また、マンガを描き始め様とする比奈。
ん?
口元にパン屑がついてる。
まだまだ細かいところには、気が付かないな比奈は。
どれ、俺が取ってやるか。
「比奈、ちょっとこっち向いて。」
彼女の顔に手を近づける。
「へっ? プ、プロデューサー!?
「ほら、口元にパン屑がついてたぞ。アイドルなんだから身だしなみもしっかりとな。」
「そ、そう言う事っスか。 言えば自分で取ったのに、ビックリしたっスよ。」
何だか知らんが、顔が紅潮してるな。
まぁ、元気そうだし別に良いか。
「じゃあ、午後からの仕事は頼んだぞ。」
「り、了解っス。」
(――――――プロデューサーのバカ。」
~比奈編終わり~
最初のコメントを投稿しよう!