荒木比奈

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「今でも小さなライブとかでも緊張はしますけど、楽しいですよ。辞めたいとか思った事無いっス。」 「比奈、流石だな。一番古株なだけはある。」 「そうっスよ。 伊達にプロデューサーと長いこといないっスよ。」 そう言うと、比奈は食べ終わったみたいで、手早く食器を片付けて元居た所に座る。 「ご馳走さまでした、プロデューサー。」 「お粗末様でした。 これからは気をつけるんだぞ。」 「はいっス。」 また、マンガを描き始め様とする比奈。 ん? 口元にパン屑がついてる。 まだまだ細かいところには、気が付かないな比奈は。 どれ、俺が取ってやるか。 「比奈、ちょっとこっち向いて。」 彼女の顔に手を近づける。 「へっ? プ、プロデューサー!? 「ほら、口元にパン屑がついてたぞ。アイドルなんだから身だしなみもしっかりとな。」 「そ、そう言う事っスか。 言えば自分で取ったのに、ビックリしたっスよ。」 何だか知らんが、顔が紅潮してるな。 まぁ、元気そうだし別に良いか。 「じゃあ、午後からの仕事は頼んだぞ。」 「り、了解っス。」 (――――――プロデューサーのバカ。」 ~比奈編終わり~
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