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不思議に思う間もなく私の体の上に腕を伸ばしてシートベルトを外したかと思っていたらあっという間に抱きしめられていた。
「ん、っ。」
唇が触れると同時に熱を持った舌が唇の隙間から入ってくる。私の舌に絡めては動き艶めかしい音をたてる。
どんどん体が熱くなるにつれて憐は執拗にキスを落とす。唇から首筋にそして胸元へ動いてゆく。
「あン、れん…。今は…ダメ。」
私の言葉には耳を貸さずまた口内を攻めてくる舌。すぐに自分を求めてくる憐が愛しくて応えてしまう。
「はっ、あ…。」
暫く私が我慢できず漏らしてしまう声と口から漏れる水の音だけが車の中に響き渡る。
最後にチュと音をたてて唇が離れた。
憐のキスに酔いボーッとしている私に
「粉ものはどう?」
「…。」
「和花ちゃん?聞こえてる?」
はっ、余韻に浸りすぎていて恥ずかしくなる。
「えっ?何?」
「だ・か・ら、粉ものはどうって聞いたの。」
自分ではどんな顔しているかなんて分からないけれど、
「もうっ、和花ちゃん…エッチな顔で見ないでよ。…止まらなくなる。まずはご飯行こうよ。」
憐には適わない。
「うん!」
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