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「ロックモードに移行します。これから二十四時間は外せません。」
「え!?」
「お、どうやら正常に作動したな。」
博士はニヤニヤとして、またあのどす黒い笑みを浮かべていました。
「だ、騙しましたね。」
「人聞きの悪いことを言うな。」
博士は僕の背中を掴み持ち上げました。
「まだまだ実験は残っているのだ、その姿でしっかりと付き合ってもらうからな。」
「アハ、ははは、は。」
逃げ出す気力のない僕は、そのまま泣きながら博士によって連れていかれました。
その日、僕は不用意に博士から物を受け取らないようにしようと、心に誓うのでありました。
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