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それは綺麗に装飾されたブレスレットのような機械でした。カラフルなボタンがいくつも付けられていて、一見すると玩具のようだと感じます。
「さぁ、赤いボタンを押すといい。」
「これですか?」
博士の迫力に負け、しぶしぶとボタンを押しました。
すると、僕の体は光の中へと包まれていきました。
「うわぁぁぁぁーー!?」
突然なことに悲鳴をあげ、手足を動かしてもがいています。だけど、すぐに体を覆う光は収まっていきました。
僕は異変がないか体を探っていきます。手の平は表面は赤茶色くなり、腕から全身まで沢山の毛が生えています。そして何よりも、先程までと比べて視線の位置がとても低くなっていた。
「なんですか、これは。」
問いただすと、博士は笑いだした。
「ハーハッハハハハ、やはり私は天才だな。」
「笑ってないで、説明してください!!」
「君の姿は、今はチンパンジーになっているのさ。」
「はいぃィィィ?!」
僕は驚きました。
「何でそんな物を作ったんですか?」
「二郷くん。私はね、今は極限まで軽くしたパワードスーツを開発も着手しまているのだよ。」
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