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「鳥さん、調子はどうです?」 温かいスープ。 ぬくぬく毛布。 優しい声。 「ん、大分良くなってる。君のお陰だよ」 冷たい風と冷たい波にぐじゃぐじゃされた時は、正直もう死ぬんだと思った。 偶然この雪島に流れ着いて、この女の子に助けられて。 まだ少し傷は痛むけれど、自由に体を動かせるようになった。 「明日にでも出発しようかな、と思ってるんだ。今なら群れに間に合うかも知れないし」 僕がそう言うと、女の子は少し難しい顔をした後、ハッと何かを思いついたような表情を浮かべ部屋を出ていってしまった。
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