一章

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一章

 気がつけば外は明るく、気がつけば小学一年生になっていた。  一階に降りれば大好きなお母さんの「おはよう」という挨拶が聞こえる。それに続いてお父さんの「おはよう」も聞こえる。私も同じ言葉を声に出した。  そしてぐんぐんと私は成長していく。その姿をお母さん達は嬉しそうに眺める。幸せな毎日、明るい毎日。  当たり前、当たり前なのに何故か不安を寂しさが込み上げてくる。まるで、私がこの家の子供ではないかの様に。
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