第2章 山賊(さんぞく)にねらわれた財宝

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 花姫を追って ガケのふちまでおりて来た山賊たち。  山賊たちが ガケの下に散らばる金銀財宝を見て、放っておくはずがない。 「見たか?ガラス玉じゃねえ。お宝だぞ」 「金貨だぜ。何であんなガキが持ってんだ?」 「チビどもから 横取りしようぜ」  山賊たちは忍者のように すばやくガケの下に飛びおりた。  良幸と花姫は とつぜん現れた3人の山賊たちに びっくり。  山賊の兄が刀をぬいて 2人をおどす。 「キャーッ」 「そいつをよこせー」 「やめて これは母上の・・・」  花姫は止めるが もちろん山賊が言うことを聞くわけが無い。  山賊の兄が花姫をつかまえる。  花姫はさわぎ 口をふさがれた。  山賊の次男は良幸をつかむが 手がすりぬける。 「何だ?このガキは」  良幸は花姫を放っておけず 逃げたり もどったり。  山賊の三男は お宝を拾うが にぎれない。 「あれ?何で?お宝がつかめねえ」  山賊の兄は 1番悪党ヅラで、良幸をにらみ 「そのガキは 金も宝も つかんでいたぜ」と 言い、花姫の首に刀を当てて、良幸をおどす。「おまえ その宝を拾え!でないと この子の命は無いぞ」   血も涙も無いヤツだ。 「そんな・・・悪党!ひきょう者~」  良幸は叫ぶが、花姫を人質にされ、どうしようもない。 「早くしろ!」  しかたなく良幸は金銀財宝を拾う。
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