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「でもおじさん どうやって問題を書くの?」良幸は幽霊の父上に聞く。
父上は そばのバス停のベンチに紙を置かせる。
「まず自分の名前をかけ。おまえの百点だからな」
良幸がペンで書くのを見て 父上は
「墨が出るのか?すごい筆じゃの」と感心し、良幸の後ろに回り「おまえの手を借りて わしが問題を書いてやるからな」と 手に手を重ねる。
幽霊の父上は霊の力で 良幸の手を動かして書いた。
試験問題は じょうずな大人の文字になった。
(例)・の問題は読まなくてもOK。
・文の意味を書け→参人寄らば文殊の知恵/喧嘩両成敗/等
・聖徳太子が派遣した留学生の名と国を書け
・15万石は何斗也 また何升也
・源義経が5条大橋で誰を家来にした也。平家滅亡の戦いは何也
・漢字を仮名に仮名は漢字に直せ(漢字の羅列)
昔の漢字だらけで 良幸は問題も読めない。
「答えを教えてやるからな。後はおまえが書け」
良幸「あー そうか」と 答えの名前を書こうとしたら 漢字が分からない。
父上がため息ついて地面に書く。
それを見て 良幸が答えを書く。
最後に父上に 赤筆で全部○をつけてもらい「百点」の答案用紙ができた。
百点のテストに 良幸はうれしそうに
「すごいや。こんな難しいの全部○じゃん。ママに見せなくちゃ」
花姫が「ママって?」と聞く。
「あ 母上のこと」
「良かったわね。百点」
父上は「あほか。何の意味があるのじゃ?」
「だって満点がないと やる気 出ないじゃん」
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