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母上がまた イケナイ事実を語りだす。
「私ったら 娘のため 愛人の息子を殺すわ。国の財産は横取りするわ。浮気はするわ・・」
「何~!浮気?」父上、目をむいて母上をにらむ。
「愛しているのにあなたが愛人と別れないからです」
「わしのせいか」父上が反省!
「私も申し訳ない事をして、つぐないたいのです」
戦国時代 城の中では 暗殺も愛人も 秘密でこっそりやっていたのです。でも心の罪は消えません。
母がジゴクの井戸から出られないわけが分かり、花姫は 良幸にこそこそ話す。
「あきれた母上」
「君のお母さん、そうとうの悪だね」
「そこの2人」
2人は聞かれたかと思い「ビクッ」とするが 母上は話を進めた。
「死んでジゴクに行っては 良いことが無い。2人が栄町の祭りに行くなら お願いがある。私がうめた宝箱を見つけて、町の人に くすねた金を返しておくれ」
花姫は「かってな母上」と ちょっと不満。
良幸の方は 興味を示す。
「宝探しか。おもしろそうじゃん。返してあげれば?」
宝物は まだうまっているかもしれないのだ。
「良幸さまとなら 行きます」花姫も心変り。
「では そばにうまっている石の灯(とう)ろうがあるな?灯ろうの上の玉をはずしておくれ」
良幸はそばに 土にうもれた灯ろうに行き、その笠(かさ)の上の玉をぬこうとする・・・。が、取れない。
「回して見よ」
「ああ ほんとだ 回る」
良幸が玉をギシギシ回すとねじがはずれた。
「穴の中の物を取り出しておくれ」
良幸が石の穴に手を突っ込むと 折りたたんだ紙とカギが入っていた。それを母上に見せる。
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