第1章 花姫の母上の願い

8/16

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
 今度は2人の目の前に もっと恐いものが現れた・・・  白く浮かび上がる幽霊?火の玉?    近寄ってよく見ると 横たわるガイ骨。。 「キャーッ」 「ウワー、何このガイ骨」  もちろん死んでいる。殺されたのだろうか?  どこかから光がさし、がい骨の近くの岩に 『私は無実です。私は無実です』と書いてある。  彼は生きている時 見える所に 無実のうったえを書いて死んだのだ。良幸は『がい骨のなぞ』を考えた。 「きっと 犯人にされて ここに逃げて一生かくれてたんだ」  花姫は過去より今が大事。 「無実なら きっともうこの人は天国行って 神様よ」  花姫は持っていた花を全部 ガイ骨様にささげ、拝みながら たのみごとをする。 「どうぞ 神様 金貨の場所を教えてください」  良幸はクスッと笑う。 『花姫は何でも神だのみする ちよっとあつかましいお姫様かも』  花姫はまじめめな顔で ガイ骨の神様の指さす方を見た。 「ほら 見て。このガイ骨様、あちらを 指さしているわ」  ガイ骨の指さす方には 横穴があった。  2人がその穴に行くと穴の先に 出口がある。  先の方にナナメの松の木が見えた! 「地図に描いてあるナナメ松よ!」花姫が言う。 「ほんとだ」  ぐうぜんにしても 指示された松と合っている。  すなおな心で信じれば 古来の神様はどこにでもいて 行く先に導いてくれるのかも。 「行きましょう」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加