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「元気だけど……ウリエル、もうちょっと仕事してくれない?」
ガブリエルは疲れた顔でウリエルを見つめる。
それもそのはず、彼女は仕事をほっぽり出して、日向ぼっこをしていたウリエルを、朝っぱらから探させられていたのだから。
「お前……また、飴に釣られたんだろ?」
「ウッ…………」
しかし、ウリエルは図星をついてくる。ガブリエルは無類の飴好きなので反論することができない。
「コホン……兎に角、仕事の為に呼ばれているよ!ついてきなさい!」
「じゃあ、一発手合わせでも……」
ウリエルは、ガブリエルの言葉にそう返して、クラウ・ソラスの柄に手を当てる。
瞬間、ガブリエルは慌てて首を振った。
「ちょっと待って!?この場で『天を焼き穿つ煌剣(クラウ・ソラス)』を使う気?」
「うん」
ガブリエルの問い掛けに、平気な顔で答えるウリエル。
ガブリエルはそんなウリエルに顔を真っ青にして言った。
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