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::::::::: 僕はシェアルームのキッチンで皿を洗っていた。 左手で蛇口を開け、水をすすぐ。 友人が部屋から出てくる。 「朝食できてるけど、どうする」 と僕は云った。 「悪い、急ぐんだ」 「今日、個展だっけ?」 「ああ、帰りは遅くなると思う」 「わかった」 扉が閉まる音を背中で聞きながら、蛇口を閉める。 僕には右腕がない。
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