第三章 フラビオ家

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 しかし、 和やかな雰囲気も、部屋の前で固まった。 「誰か、入ったな…」  どこがどう違うのか、俺には分からないが、 機材の配置が違っていると大和が言う。 「そっと、外に出るぞ」  大和が、 足音も立てずに外に出る。 俺も出ると、扉を閉めた。 「ソニア、 誰が、中に入った?」 「映像では何も入っていない」  大和は、街中に出ると、 何かのスイッチを入れた。 「部屋の機材を爆破した。 戦車が囮か、なかなか…」  大和が、苦笑いしていた。 部屋は他にも用意していたらしが、 そこも危険だと、大和は爆破してしまった。 「あとは、どこにするかな」  芝生の公園で、寝転ぶ大和は、 それでもソニアを使って、 護衛の状況を確認していた。
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