第三章 フラビオ家

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 正装して、大和と大神、出雲が現れた。 アラーサの横で、 警備を行う為だった。 「すごい…」  モデルが三人としか言いようがない。 これが警備だとは、 知らない人は考えもしないだろう。  アラーサもそれは同じだったらしく、 何度もため息を付いていた。 「主役が霞む…」  主賓席で、アラーサが花火の観覧をしていた。 花火は地面から、建物から空からと、 音楽と共に、 変幻自在な光と火を現した。 一般にも観覧可能にしているので、 あちこちから歓声があがっていた。  俺は、連絡係として、 アラーサの横に付いていた。 「三分に一回は、 こっちにも花火が飛んでくるというのが、 マメだ」  大神は、アラーサを狙って飛んでくる花火を、 丁寧に一個ずつ方向を操作させて曲げていた。
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