第三章 フラビオ家

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「それも、賑やかでいいよ」  夜空に花が咲くように、 沢山の花火が打ちあがる。  アラーサが大和の怪我した腕を引っ張り、 座っていた自分の膝に乗せた。 正視できない程の深いキスを、 アラーサが大和に仕掛ける。 珍しく大和が、 抵抗せずにされるがままに受け入れていた。  大和の乱された服の中に、アラーサの手が滑り込む。 何をされているのか分からないが、 大和の頬に赤味がさし、 唇を噛んでいた。 大和の、 震える唇が愛おしい、 俺も目を閉じて耐えた。 「俺、今、本気で好きなの、 大和なのよ。 ごめんな、御卜、からかって」  許せないが、 忘れる。
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