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「それも、賑やかでいいよ」
夜空に花が咲くように、
沢山の花火が打ちあがる。
アラーサが大和の怪我した腕を引っ張り、
座っていた自分の膝に乗せた。
正視できない程の深いキスを、
アラーサが大和に仕掛ける。
珍しく大和が、
抵抗せずにされるがままに受け入れていた。
大和の乱された服の中に、アラーサの手が滑り込む。
何をされているのか分からないが、
大和の頬に赤味がさし、
唇を噛んでいた。
大和の、
震える唇が愛おしい、
俺も目を閉じて耐えた。
「俺、今、本気で好きなの、
大和なのよ。
ごめんな、御卜、からかって」
許せないが、
忘れる。
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