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王族も居れば、政治家も居るが、
アラーサも慣れているようで、
そつなくこなしている。
だんだんくだけた雰囲気となってくると、
後ろの三人を貸して欲しいとか、
一緒に踊って欲しいなどの依頼が増えてきた。
時折、大神は応じていたが、
大和はストイックな雰囲気を崩さなかった。
「おい大和、俺と踊れ」
「断る」
大和、
異常にアラーサには冷たい。
アラーサは気にもしないで、大和の手を引き、
ダンスホールに引っ張って行った。
人目があるので、
大和も邪険には振り払ってはいなかった。
無表情だが、
大和、完璧に女性のステップを踏んでいた。
むしろ、かっこいい。
つい見惚れてしまうと、
出雲が隣に立っていた。
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