第四章 火の屋

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 王族も居れば、政治家も居るが、 アラーサも慣れているようで、 そつなくこなしている。  だんだんくだけた雰囲気となってくると、 後ろの三人を貸して欲しいとか、 一緒に踊って欲しいなどの依頼が増えてきた。  時折、大神は応じていたが、 大和はストイックな雰囲気を崩さなかった。 「おい大和、俺と踊れ」 「断る」  大和、 異常にアラーサには冷たい。 アラーサは気にもしないで、大和の手を引き、 ダンスホールに引っ張って行った。 人目があるので、 大和も邪険には振り払ってはいなかった。  無表情だが、 大和、完璧に女性のステップを踏んでいた。 むしろ、かっこいい。 つい見惚れてしまうと、 出雲が隣に立っていた。
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