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差出人は、今俺の目の前にいるこの人。
【未希に彼氏できた】
たった一行。
されど一行。
そして、俺にとってはとてつもない衝撃を与えるのに十分すぎる一行だった。
「み、未希に彼氏って、」
「本当みてぇだな。俺もきょう知ったんだけど」
「20年間いなかったくせになんでいきなり?!」
「バッカ、あいつに彼氏が今までいなかったのは俺が払ってきたからだっつの。お前のこともあるし。あの顔でモテねぇわけないでしょ」
コウちゃんには昔から俺の考えてることは筒抜けだった。
未希は俺のことを弟としてしかみてないから全然気づいてくれなかったけど、コウちゃんには速攻バレた。
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