もうひとりの弟

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芳賀 日向(はが ひなた)、15歳。 ご近所でも有名な、双子の神崎姉弟の隣家に生まれた天使のような男の子。 太陽のように笑うから「日向」。 事故で両親を失ってからは、神崎家にそれこそ本当の「きょうだい」のように育てられてきた。 俺を実の息子のように育ててくれた神崎の両親には本当に感謝している。 しかし、この環境が事態を俺の望まない方向へ拗らせているのは言うまでもない。 物心ついた頃から、恋心を抱いていたコウちゃんの双子の姉・未希(みき)にとって、今も昔も俺は「もうひとりの弟」だ。
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