第1章

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ダンダンダン……… 結局僕は空腹感に耐えられず起きていた。食事のかわりに、手元にある本をずっと朝までむさぼる様に読んでいた。 ダンダンダン!! 「うん……?誰だ?」 少しくらくらする頭を抱えつつ、玄関に向かう。 「はぁ…い…。誰で……「やあ!久し振り小鳥ちゃん!!」 この家に来た元気のいい訪問者は、ガベル。おじさんに当たる人だった。 「お久し振りです。ガベルのおじさん。何しに来たんですか?」 僕は宅配牛乳を取りつつ訪ねた。 「これ。」 と、茶封筒を渡された。 「1週間と来月のお金、家具買うから余計に入れてくれって言ってたろ?いやいや、忘れてたからねぇ。一定額しかいれてなかったからね。ごめん。」 はっはっは~、と高笑いする。 「おじ様…。」 と、後ろから聞き覚えのある声。 義妹のカナリアだ。 「旅行だと聞いてついてきてみたら、"名無し"のいる国、まさか"名無し"の家に泊まるんです?」 「は?泊まる?」 おじさんに眼を会わせる。 「いやぁ、宿泊場所が取れなくてね。」 「そうなんですか…。じゃなくて!!何故こっちにくることをはや………。」 くぅ~~~~~~~ ぐうぅ~~~~~ 赤面する義妹、 「"名無し"、お腹が減ったわ。食事を作りなさい。」 「いや、使用人みたいに扱うんじゃないよ?そもそも作りたくても食材がない。」 空腹なこと忘れかけたときに、お腹の音を鳴らしながらご飯とかいわないでほしいな。お腹空いてきちゃったよ。 空腹なのはいいとして、さて、どうするか…。 「よし、食べにいこう!!小鳥ちゃん。」 「そうしますか…。」 「と、いうことで案内して。」 「え!?僕が!?」 おじさんは、頷いた。 期待しためでみないでほしいな。あまり食事処知らないし。 なら朝からあそこに行くか。 モーニングあったよな確か。 「………じゃあいこうか。」 本を手に取り「カフェ アゼリア」に向かう。
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