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俺が彼女と出会ったのはほんの三日前。
高校生活は今年で2年目。
二年生になり、早くも夏休み手前の時期だった。
「おい!嘉村!嘉村!嘉村!!!」
朝からテンションの高いウザったいクラスメイト、絹島が俺の名前を連呼する。
毎日それに辟易してる俺は冷たい態度を取った。
「なに」
「あのさ!あのさ!てかお前冷たっ!!」
自分で自分のおでこを叩く絹島。
「用がないなら話かけないでくれ....」
溜め息まじりに素っ気なく言う。
「用があるから呼んでんだろ?」
「....じゃあ、早く言えよぉお!!?」
「ちょっと!そこ!うるさい!だまれ!あんぽんたん!しね!」
絹島にイライラしてつい大声をだしてしまった...
そんな俺らの騒がしい声にさっきまでテスト勉強をしていた藍乃がとうとうキレてしまったのだろう、
そこまで言わなくてもぉ.....ねぇ?
「す、すまん藍乃、つい....」
ここはおとなしく謝っておこう。
藍乃を怒らせたら俺の身がどうなるかわからない。
用もいわない絹島が悪いのだ
さっさといえっ!!
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