第九章 ヘブンズゲーム 終

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「例えば、俺や御形に黙って、 黒井、直哉と協力して助けてくれただろ? 過去を変えてはいけないとね。 俺も、見えるからな、 霊は無理でも、世界は見える」  真里谷が、 顔を寄せてきてニコリと笑った。 「ありがとう」  真里谷のお礼に、遊馬人形も驚いたのか、 ポトリと下に落ちた。 「よし取れた、 黒井、帰って良し」  真里谷の部屋から追い出された。  その後、祖母が御形家に来て、 呪いを解除してくれた。 御形家も、だいたいの呪いの事情は知っていたので、 大変喜んでくれた。 「もしかして、黒井、 俺が一穂を跡取りと言った事で、 呪いの存在に気が付いたのか?」  御形、鋭い。
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