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「例えば、俺や御形に黙って、
黒井、直哉と協力して助けてくれただろ?
過去を変えてはいけないとね。
俺も、見えるからな、
霊は無理でも、世界は見える」
真里谷が、
顔を寄せてきてニコリと笑った。
「ありがとう」
真里谷のお礼に、遊馬人形も驚いたのか、
ポトリと下に落ちた。
「よし取れた、
黒井、帰って良し」
真里谷の部屋から追い出された。
その後、祖母が御形家に来て、
呪いを解除してくれた。
御形家も、だいたいの呪いの事情は知っていたので、
大変喜んでくれた。
「もしかして、黒井、
俺が一穂を跡取りと言った事で、
呪いの存在に気が付いたのか?」
御形、鋭い。
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