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「黒井、ケーキも焼けるんだ!」
ほぼ、俺が造った。
「残ったのはあげるね」
本当に一番出来がいいケーキを手に持つと、
玲那は走って家を飛び出て行ってしまった。
「黒井君、ごめんなさいね。
玲那、わがままで、
残ったケーキは持って帰っていいからね」
全部で六個も焼いた。
残りは五個もある。
いらないと断ったが、大箱にケーキを詰められると、
持たされてしまった。
実家に一個置いたので、
残り四個をバイクでどうにか運んだ。
御形の家に着くと、キッチンを借り、
崩れた部分を修復した。
「黒井、焼いたのか」
説明すると長くなるが、確かに俺が焼いた。
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