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巷で、妙な噂が流れている。
その一、死を呼ぶ交差点。
最初に、その交差点の近くで、
首つり自殺があった。
見つけたのは、
早朝、クラブ活動で走っていた中学生。
首つりがあったのは、
バス停だった。
そのバス亭は、
バスを待つ中学生が風雨を凌げるように、
小屋が用意されていた。
小屋の天井にぶら下がる影を、
中学生は変質者が居るのかと思い、
皆でドアを開けた。
首を吊っていたのは、
三十代のサラリーマン男性。
その土地とも、
その交差点とも縁もない人物だった。
理由は全く不明。
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