第1章

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そう、その日 地球上の人々は ひとつとなった。 何百年、何千年と求め続けた 平等な世界 やっと、手に入れることが出来た。 肌の色 貧困 思想 言語  その他いろいろなものから 私たちは解き放たれた。 髪は燃え尽き、無くなり 肌は焦げ、真っ黒。 一切身に付けている物はなく 当然、家や車もない。 誰も何も考えられず 感じるのは苦しみ。 みんなが話せる言葉は 喉の奥から出す、かすれた音。 やっと、やっと、ひとつになれた。 この地球が無数の塵となる前に。
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