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ごまかすようにヘラヘラ笑う俺を、微笑んだままチラリと見た天使様。
しかし急に思い出したように(°Д°)ハッとした顔になったかと思うと、おもむろにポケットからハンディ型のコンピューターを差し出して来た。
「……あぁ、そうだ。忘れる所だった。
蒼井、ここにプロフィールを入力してくれ」
「分かり…ました…。えっと…」
コンピューターには、俺の名前以外の欄が空白になっている画面が表示されていた。
「生年月日と、血液型……」
いくつかある質問を、タッチパネルで埋めていく。
「はいっ!終わりました!!」
一通り入力を終えて返却したソレを片手に、委員長はしばしの間コンピューターを高速で操作したかと思うと、やがて処理完了っぽいピー音を発したハンディの横溝から、埋まっていたカードを引き抜いた。
出来る男は抜くテクニックが違うぜ!!
(語弊)
虹色に光るチップの埋まった、青色のキャッシュカードみたいなそれを、俺の手に乗せながら天使様は口を開く。
「これが蒼井の生徒証だ。
学生寮のカードキーや料金体系の支払にも使用されるから、くれぐれも紛失だけは避けてくれ」
「あ、はい!」
おお…!
ストーリー上で何度も耳にした学生証って、コレだったんか!
実際見ると、中々にハイテクなカードなんですね!!!!
「取りあえず…次は学生寮へ案内しよう。
まずはそこで制服に着替えると良い」
そう言った天使様は、視線をついと俺の足元に流して…
今度はニヤリと……ものすごーく黒く微笑んだ。
「勿論、靴もある筈だから履くと良い」
( °Д°)
天使様が闇色に染まりおった…。
堕天使様には勝てるまい…。
悔しいのう!
悔しいのう!!
学生寮までの道は、モチロン砂利道じゃありませんでした本当にありがとうございました!!!!(涙目)
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