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「とは言え…こんなトコで突っ立ってても、埒あかねぇよなぁ…」
大自然のマイナスイオンを堪能すんのにも飽きて来たから、とりあえず周囲をウロウロしてみる事にする。
足裏…ちょう痛いけど。
現代っ子な俺は、裸足慣れしてないんだぜ!
てか、今関係ないけど健康スリッパって何気に痛いよな?
青竹踏みとか何ソレ拷問??
「い、いってぇ…!!
小石マジで爆ぜろ!!」
俺が座り込んでたのは、明らかに舗装されてない田舎道みたいな道路だ。
田舎道だけど車も離合とかしないで通れちゃうような、中々の幅。
左脇は俺の膝まで伸びた雑草が広がっているんだが。
右脇は、堀っぽい浅瀬の小川の向こうにクリーム色をした壁が聳(ソビ)え立っていた。
その向こうがどうなっているのか、何があるのか…臨めない位に高い。
更には、俺の視界が許す限り壁はどこまでも伸びている。
「どこまで続いてんだ、コレ?」
始点だか終点だか分からんが、歩いていればいつかは新世界の果てに辿り着けんだろうと、爪先立ちでピヨピヨしながら歩く俺。
自分でピヨピヨしてて何だけど、端から見てもカケラも可愛くないぞ。
色んな意味で俺、涙目\(^o^)/
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