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カタンっと椅子から立ち上がってその場で挨拶しようとする俺を、トベ先は不思議そうに見遣る。
「いやいや、何でその場なんだよ?
俺の隣でヤれよ」
「いやですよーなんかー先生のーフェロモンにー喰われそうじゃーないですかー」
「……お望みならそこででも喰ってやるが?」
「喜んでそちらに行かせて頂きますッッ★」
先生のフェロモンボイスがすぅっと下がったのが分かったチキンな俺は、クラウチングスタートで黒板前まで移動しましたよっと!
「イイ子だ。…初めから言うこと聞いとけ」
トベ先はニタァっと満足気に笑うと、何故だか向かい合う俺の顎を掴んで、そのまま顔だけを皆の方を向かせた。
く、首がグキィって!グキィってなってるんですけど!
痛いぃぃいぃ!やめろ下さいぃぃ!!
「コイツが転入生の蒼井遥杞だ。
せいぜい……可愛がってヤれよ?」
そう言ったトベ先は…あろうことか俺の耳元で吐息をフッと吹き入れた。
ちょっ…!!!
これはホストからの洗礼フラグの気配がしますやばいですピンチです!
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キットクル~♪
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貞○のBGMがじわじわ聴こえるよ!!
「きゃあぁぁあぁぁ!!」
チワワたんの非難めいた悲鳴が上がる。
ちょっとそこの窓際前から二番目のチワワ!
悲鳴上げつつも開いた指の間からコッチ見てる暇があるなら、お願いですからココと場所を替わってくださいぃいぃぃ!!(断末魔)
「……っっ!!こういうっ!事はっ!
チワワたん達にしてあげてつかぁーさい!!
ちなみに俺はノーテンキューでっふ!」
一瞬で我に返った俺は、トベ先と自分の頬の間にガッと右手を差し入れて、先生の顔を押し戻した。
「そうか。それは残念だ」
全然残念とも思ってない口調で、妖しく笑うトベ先。
次の瞬間……
「…だが、俺は毛を逆立てて威嚇する猫を服従させたくなるクチだ。覚えとけ」
チュウッ
……(°Д°)
俺の手のひらに…吸い付いた、だと!?

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