どうも、三つ子です。

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まあ、そんな感じで俺はずっと前から染めることを考えていた。 そう、だからさ、 「もう染めちゃったんだし、二人にどうこう言われる筋合いもない。はい、この話おーわり」 どうせ二人のことだから、俺ら三つ子が唯一"おそろい"だった黒髪がなくなってむかついてるんだろう。 英のばーか、とか、意気地なし、とかさとくんが何か言ってるけど無視無視。 どうせ明日になれば何も気にしなくなるんだろう。 なんだかんだいって二人は俺に甘い。って幼馴染が言ってたし。 俺はそんなこと全く思ってないけどそうらしい。 「ほら、話は終わったんだから、二人とも出て行って。」 そう言って、ぶすくれたさとくんと、無表情のかずくんを部屋の外へ追いやる。 部屋を去る間際にかずくんから、 「あとで覚えとけよ、英」 とか怖いことを言われたけど忘れることにした。 だって怖いもん。
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