5人が本棚に入れています
本棚に追加
まあ、そんな感じで俺はずっと前から染めることを考えていた。
そう、だからさ、
「もう染めちゃったんだし、二人にどうこう言われる筋合いもない。はい、この話おーわり」
どうせ二人のことだから、俺ら三つ子が唯一"おそろい"だった黒髪がなくなってむかついてるんだろう。
英のばーか、とか、意気地なし、とかさとくんが何か言ってるけど無視無視。
どうせ明日になれば何も気にしなくなるんだろう。
なんだかんだいって二人は俺に甘い。って幼馴染が言ってたし。
俺はそんなこと全く思ってないけどそうらしい。
「ほら、話は終わったんだから、二人とも出て行って。」
そう言って、ぶすくれたさとくんと、無表情のかずくんを部屋の外へ追いやる。
部屋を去る間際にかずくんから、
「あとで覚えとけよ、英」
とか怖いことを言われたけど忘れることにした。
だって怖いもん。
最初のコメントを投稿しよう!