386人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
木の棚に並べられ、飾られているのは、
母国の、大人の妖しい玩具たちでした。
「な、なんで、ここにこれが……」
まるで、インテリアの様に飾られています。
「――キミの国は、玩具を恥じているようだが、俺はこの玩具の形一つ一つが芸術品だと思っている」
「ええ!? このイボイボが付いたのとか? この穴しか開いていないパンツとか? この糊よりもベタベタする口ーションとか……」
「あ、触らない方がいいよ。使用済だから全て」
え。
え。
ええええええええええ!?
「キミを一階で放置した夜、この部屋で下のキミに声が聞こえないように遊ぶのは――スリルがあって楽しかったよ」
おおおう!
彼は処女どころか、工口すぎる!!!!!
「俺の褌を探し求めてくれてキミと、キミの国の玩具を愛用している俺。
やはり、運命だったようだね」
男前に彼は笑う。
私はそれが堪らなく、ドキドキキュンキュンします。
「あ、あの、その、貴方が玩具で遊ぶ姿、みたいです!」
正座してそういうと、彼は男らしく笑う。
「――ああ」
その日、私はジャパニーズパンツと、私の呪いの権現である玩具が、融合するのも不思議な気持ちで見ました。
それでも、此処は天国で間違いありませんでした。
ジャパニーズパンツが、引き寄せた運命の。
最初のコメントを投稿しよう!