第1話

前書き

予言。

その言葉を聞いて人は何を連想するだろうか。
私なら滅び等の良からぬ未来を暗示するものを連想する。

現に我々の世界ではいくつかの滅びの予言がなされており、最近の予言なら「マヤの予言」が挙げられるだろう。
クリスマスの時期に人類が滅びるというアレだ。
だが、マヤの予言もだが過去に予言された人類絶滅の予言は現実になっただろうか？
否、我々が現在生きてこの世界に存在している時点で予言は現実にならずにただの杞憂で終わっている。

尤も過去に人類絶滅の予言が不発で終わっていることを経験した人の中にはマヤの予言に怯えもしなかった人もいたはずだ。
「どうせまた現実に起きないんだろ？」「また人類絶滅の予言かよ。」といった具合に。