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その力は戦後も健在であり度重なる大規模の魔物の群れによる襲撃を防いでいた。
また、戦後は他国への騎士団の派遣などもしておりかつて難攻不落の国と恐れられていたガルディアは多くの国々から信頼を得て頼れる存在となっていた。
そんな戦前も戦後も難攻不落の国と呼ばれ続けているガルディアを支えていたのが騎士団であり、その中でも選りすぐりの精鋭が集まる親衛隊は誰もがその名に恥じない強さをもっており、特に隊長格にあたる人物は全員戦争時代に名を馳せた猛者なのである。一度戦場に親衛隊が現れれば敵の兵士は萎縮し、戦意を失って逃げるほどの強さを誇っていた。
この逃げている男もその精鋭の集まりである親衛隊に所属している人物であり、隊長格ではないがそれ相応の実力の持ち主であった。
そしてこの男は2週間前に竜の首を討ち取ったことによって隊長に昇格することが決まっており、隊長昇格の儀も3週間後に執り行われる予定だった。
しかし、隊長昇格の儀まであと10日というその矢先に後に破滅の予言者と呼ばれる存在が何の前触れもなく王の前に現れたのである。
「破滅の予言者の名において予言する。貴方の国は1週間後に滅びるだろう。」
その予言者の予言に人々が嘲笑う中この男は嘲笑いながらこの予言で更に手柄を上げようと企んでいた。
実はこの男相当の野心家であり、親衛隊の隊長などで収まるつもりは毛頭なくガルディアの王になるために騎士団に入団していたのだ。
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