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高校1年。
新しい学校生活の幕開けかと思った。
鴨脚柚彦(イチョウユズヒコ)、普通の男子高校生。
しかし、現状は厳しいものだった。
僕の周りに、一向に友達が出来る気配が無い。
どうしてだ…何故だ……。
そうこうしてる内に時は流れて今は体育祭終了直後の10月中旬…。
僕はクラスと全く馴染めないでいた。
特に目立つイベント……は体育祭のみで、そこで活躍もしてなければヘマもしてない……いわば目立たない男ポジションに僕はいるわけだ。
名前はこんなにも目立つのに……。
そんな僕の気持ちを代弁するように、さっきまで晴天だった青空に雲がかかり、小雨が降り始めた。
そんな悩みに更けているとき、席の目の前にクラスの女子が現れた。
ハーフポニーにした黒髪と、色素の薄い赤色の瞳。夏服の半袖から覗かせた、腕は綺麗な肌色をしていて細い。
この女子は全体的に見て華奢で小柄だった。
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