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「部下を信用してくれないんですかい?」
「ッ!!」
またそうやって誤魔化す。
カチンと来てそれを邑雲にあたりそうになり、その怒りを鎮める様に拳で壁を横殴りに殴り付ける。
それに驚いたのか邑雲の表情が一瞬固まる。
「……ハァァァ…もおえぇ。
邑雲お前、異能が無効化されとる間は兵舎の方におれ」
「え?何でですか?」
「ここで空腹で倒れたら誰が看る」
「サセト中佐くんが来てくれると信じてますから。
それにみーちゃん達の世話はどーするんですか?ww」
「…あーもー…俺が暇な時に見に来る。それでええか?」
全く…こいつは…抜け目がないというかなんというか…。
「まぁ兵舎へ来るか来ないかはお前に任せるが、ここに残る選択をした場合、みんなに迷惑がかかることは肝に命じとけ」
「それ脅しですよww中佐くんww」
こいつはいつもはぐらかして本性は見せない。
そう言うところが嫌いで心配になる。
「まぁ、来るなら倒れる前に来いよ」
そう言い、俺は邑雲の家を後にした。
…fin…
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