失って改めて気づく

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「…ト、サ…ト、ちょっとーサセトー? 話聞いてるー?」 「ッ!?…姫さん?す、すまん」 「もぉー。サセトがボーっとするなんて珍しー」 呼び掛けに答えが返ってこなかった事に心配そうに顔を覗き込んで来ていたスイにハッとなったサセトは驚いた。 「もしかして、異能が使えない事で身体に異変でもあるん?」 「いや、それはないけー大丈夫。 ただ懐かしい事を思い出してしもーてな」 今回の事もあり、皆の体調の変化に敏感になっているスイにサセトは大丈夫だと答える。
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