そう言う所が嫌いだ

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「お、お前大丈夫なのか!?」 「何がですかww」 焦る俺にやはりのんびりとして邑雲は答える。 …気づいてないハズがない。 俺が知りうる限り、一番異能によって体を保っている様な奴は他にいないのだから。 今回の異変にいち早く気づいているハズだ。 「今現在、人間の異能が無力化されとるのは気づいとるな?」 「あぁ、それですか。 そうなんですよ。 困った事に"主食"が食べれなくてねぇー」 ぐぅぅう…とお腹の虫が鳴いているのが聞こえるんじゃないかとばかりに困った顔で邑雲は言う。 「お前、大丈夫なのか?」 「大丈夫そうに見えますかい?」 へらりと笑い邑雲は答える。 「もう少し真剣に考えろ。 お前にとって死活問題なんじゃろ?」 「そうですねぇ。 確かにこれは死活問題。 早めに解決してくれると嬉しいんですが?」 「人任せかい!」 「動けばお腹が空きますからねぇ~」 …確かにそうだ。 邑雲の場合普通の食べ物が食べれないワケである故に厳しい状況である。
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