4人が本棚に入れています
本棚に追加
‥ワタシの脳が『アレ』をなんだとおもっていたのか、わかりません。
‥昼間の、なんの変哲もない田舎道。直進方向にあるコンビニの駐車場のあたり。
駐車場の、はじっこのほうです。
遠くからは、よくわからなくて。なのに見咎めたんです。なんだろう?って。
ワタシはコンビニに寄ろうなんて、勿論おもいませんでした。
だって、怖いじゃないですか。
クルマでどんどん近づいてくワケですが、『アレ』が何なんだかの判断がつかないんです。
あてはまる記憶を、脳がうまく選べないんでしょうかね、
そこだけ確定した映像が嵌め込まれなくて。
『アレ』が誰か、あるいは何かということすらわからない。
ワタシはともかく、ワタシの脳は『アレ』が見たことのあるものだ、と思ってたんでしょうか。
脳があれやこれや、その正体の定まらない試行をくり返すあいだ‥
ワタシ自身は、奇妙な、見たことのあるようなないような‥なにか不思議なものを見ていました。
キラキラと‥眩しいような。とにかく絶え間なく変化してるんですよ。
とらえどころがないような‥ワタシには、そう見えました。
きっと、現実そのものをじかに見てないワタシは‥ワタシの脳は、見たことのあるような、知っていたことのあるような‥懐かしい人のすがたやカタチ‥その組み合わせを、次々と試してたんでしょう。
そりゃ不気味はぶきみでしたよ。けど、不快な感じはなかったです。すこし怖いていどで‥。
とつぜん、視界に現れたヘンテコな『アレ』を、もしかしたら記憶にまつわる印象や感情までゴッチャに味わいながら‥
ワタシは『アレ』から、目を離すことができませんでした。
で、‥ドン!ですよww
最初のコメントを投稿しよう!