66人が本棚に入れています
本棚に追加
「永倉さんじゃないけど、ほんと気を付けろよ」
花緒に手をかけてあたしは首をかしげる。
「道案内の事?」
「他に何があるの?」
首筋をぼりぼりと掻きながらあたしを覗く。
「うーん、気を付けてって言われても、教えてほしいって言われたら案内するでしょ?無視した方が危ないよね?」
「うんまあそうなんだけどさ…」
首に手を当てたまま「うーん」と唸ると
「まあ、二人っきりにはならないようにね」
と、ポンっとあたしの頭に手を置いた。
「うん…」
あたしは黙々と足を洗った。
最初のコメントを投稿しよう!