67人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出すと、コップを2つ持って俺の部屋に戻る。
「広司―、そっちいっちゃった!」
階段の上から葵が覗く。
パタパタと足音がして、小十郎が俺のところまで降りてきた。
「そろそろテスト勉強しようか」
残念そうな葵をみるとちょっと笑ってしまうが、一応勉強するのに来たのだし、と声をかける。
「そうだね」
葵は気を取り直したように言うと、俺からコップを受け取り、部屋へ入る。
たまに見せる表情が色っぽい。ああ、やっぱりたまらない。
俺は葵の腕をぐっと引くと、そのまま彼女に唇を重ねた。
最初のコメントを投稿しよう!