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総ちゃんはたまに過保護だ。
あたしが捻挫をしてから、あたしの仕事を全部持って行ってしまう。
「夕飯の支度は無理でしょ」って言いはったのだけれど、「ダメ、俺がやる」ってきかない。包丁づかいにハラハラしてしまうし、味付けは死活問題な気がする。
「ねえ、捻挫なんだから、料理には影響ないと思うんだけれど…」
なんとか代わってもらおうと声を掛けてみる。
「…」
黙々と芋と格闘している総ちゃんは、竹刀を持っている時とは雲泥の差で危なっかしい。
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