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いつもは兄のようにアレコレいう総ちゃんも、今はあたしにアレコレ言われて従っているのがなんだか微笑ましい。
「さすがに煮物は、あたしやるよ？」
そういって立ち上がろうとすると、総ちゃんが肩を貸してくれた。
「俺が出来ればいいんだけれど」
「大丈夫だって、このぐらいは」
本当に過保護。そう思ったけれど、総ちゃんが大げさに嘆くから、あたしはくすりと心の中でそっと笑う。
その日の食卓は、総ちゃんの料理自慢で笑いが絶えなかった。
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