憧れて

3/4
前へ
/4ページ
次へ
__懐かしい。 千春と並び絵本を読んでもらっている夢。 夢なんていつ振りだろうか。 僕の家は母子家庭だったから、 親は多忙で、一緒に居た時間はほんの僅かだったけれど、それでも毎日寝る前に絵本を読んでくれた。 何故なら、それしか屋内で遊べる物がなかったから。 …なんて思い返していたら、元気の良い声がした。 「おはよおおおっ!!元気??千秋っ!!」 コレは僕の友達。かなり幼いころから中が良い(のだろうか)、僕の趣味を理解しようとしてくれる…、 貴重な友達。 名前は悠斗。 僕は悠って呼んでるけど…。 「悠うるさい」 「意地悪~、この位許してよ~!ね、ち あ き?」 「うるさいってば、抱きつかないでよ気持ち悪い」 「気持ちわr…!?そりゃないぜ…」 「黙って」 「くっそーー!可愛くないぞ!千秋??」 「可愛いとか…」 全く、どうして僕はこんなのと一緒に居るんだろうか。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加