5 葵 再び

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*  葵 再び  * 目が覚めた。 そ~っとリビングを覗く。 省吾がソファーで眠ってる。 ――――背が高いからここじゃ狭かったな~。私がここで寝ればよかったな。ごめんね、窮屈で。 …ねぇ省吾。夕べ、言えなかったけど、こんな所に来て大丈夫なの?お嬢様に叱られないの?親御さんにでも知られたら、いくら気に入られてるからって破談になっちゃうよ?私は言わないから大丈夫。安心しててね。 …幸せだな、お嬢様。こんな素敵な旦那様、捜したってそうはいない。きっと大事にしてくれるよ…。 額にかかる前髪をそっと除けようとしてやめた。 ――――これは私の役目じゃない…。
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