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「だからね、先輩」
「え?」
「年齢なんて、意味無いと思うんです」
――――マズい。話が戻ってきた。ほんとにこの子、どこまでお人好しなんだか…。
「じゃあ、先輩。そろそろ失礼します。今日はごちそうさまでした。長々とお話してすみませんでした」
ペコリと頭を下げた那美嬢が手を振りながら上りホームへの階段を下りて行く。
見送る私の脳裏には彼女の言葉が積み重なって…。
そして、最後にてっぺんで揺れるものがひとつ…。
――――那美ちゃん、私ね、あいつが笑われるの、何か嫌なのよ。自分自身がとやかく言われる事よりもずっとずっと嫌なの。あなたみたいに思う人は少ないと思うの。
だってこの世の中、星の数ほど年下女が居るんですもの…。
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