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巫女「ところで魔剣士さん、何か質問がありますか?」
魔剣士「天帝ってこの国で一番権力がある人だよね?」
巫女「様を付けて下さい。あとその質問の答えは違います」
魔剣士「え?この国で一番偉い人なんだよね?」
巫女「そうです。ただし、天帝様は一切権力を持っていません。あるのは権威です」
魔剣士「???」
巫女妹「えーっとね、天帝様は何かを命令する事はできないの。でもお願いする事はあるから、みんなでそれを聞くの」
魔剣士「それは命令と何が違うの?」
巫女妹「気に入らないお願いなら拒否していいし、拒否したところで誰も罰しないよ」
魔剣士「けど周囲の目が痛くない?」
巫女「だから手紙で呼び出すのです。これなら内容はわかりません。たまに『茶飲み話にきてね(はーと)』というお手紙も在るらしいので、十分誤魔化せます」
魔剣士「ごめん、なんか凄いお茶目な人を想像した」
巫女妹「間違っては無いよね?」
魔剣士(それでいいのかこの国は?)
巫女「ちなみに一番権力を持っているのは将軍様です。こっちの法的な根拠に基づいた命令には拒否権がありません」
魔剣士「・・・とりあえず、この手紙は赤紙で無いことは理解した」
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