閑話6

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巫女妹「とりあえず、『汝はたそ?』」 巫女「『あなたは誰』という、古典を勉強していればわりと有名な言い回しね」 巫女妹「次、『古き書に残る者なり。万能にして動かざる零能なり。ただ彼の者の志を汲むべしとのみ記さるる』」 ホナミン『古い本に載ってたわ。何でもできるくせに、何にもしない。とりあえずシドさんがやって欲しいって言う事はやっといた方がいいよ、って書いてある』 巫女「すみません、それは意訳でしょうか?」 ホナミン『本には砕けて書かれていた。わたしの意訳じゃないよ』 巫女妹「誰だろうそんな変な文書にしたのは?」 ホナミン『旅人ではないと思うな。今から三百年は前の書物だし』 巫女「シドだからという理由で旅人さんが三百歳以上の可能性も否定できませんが」 巫女妹「旅人さん、髭とアフロがなければ見た目は20くらいだから、かなり若づくりだよね」 巫女「魔剣士さんが子供の頃に世話になったそうですから、見た目と年齢が一致していないのは確実ですね」
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