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燦々と輝く太陽。照りつける日差し。青い空。鳥の鳴き声。そして、一面緑に囲まれたこの景色に俺はいる。
周りは、ザ・自然!って感じな景色なんだが、ここはとある九州の旗田舎。爺さん婆さんがせっせと田を耕し、農作業に取り組んだり、おばさんが縁側で裁縫したり、おっちゃんは猪を担いでたり。人口200人に届くか届かないかの小さな小さな村だ。
都会のようなビルどころか、スーパーやコンビニなんてもんもない。全てを自給自足で賄うそんな小さな村だ。
若いのなんて、俺だけだ。あとは大体アラフォー以上。ん、俺?今年で23になる。ああ、自己紹介がまだだったな。俺は田所大地(たどころ だいち)だ。なんで俺がこんな田舎にいるかっていうと、高校一年の時に両親が死んでな。唯一の身寄りだった爺ちゃんの家に引き取られたって訳だ。義務教育は中学までだし、ここで過ごせば食い扶持にこまるこたぁねぇ、って爺ちゃんが言って連れて来られたんだ。
まあ、確かにその通りなんだけど、その、あれだ。今時コンビニのひとつもない田舎ってどーよ?
まあ固定式のVRフォン(相手の姿が空中に投射して電話出来るアレ)がある事は有難く、これで幼馴染(男)とたまにではあるが電話したり。
そいつの話によると今度VRMMOなるゲームが発売されて高校の友達とやるだのなんだの。まあ、こんな田舎でそんな物が出来るわけもないのだが、如何せんまだ23。ファンタジー小説とかは見たこともないが、夢は見たいものだよ。
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